金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

それはそのころからずっと今もそうだ

1日に何時間でも眠ることができたの大学生のころまでだった。当時は寝ても寝ても寝不足のような感覚があった。だけどある時から就職活動が始まり、何も上手くいかない毎日が続くようになってからは、あまり長く眠ることができなくなった。単純に明日が来るのが怖かった。

2、3時間の間隔で目が覚める。目が覚めないときでも5時間くらいしか眠ることが出来ない。それはそのころからずっと今もそうだ。眠ること自体はできているから特に気にしていなかったのだけど、周りの人にこのことを話すと心配される。どうやら普通のことではないらしい。

4、5年くらい前に色々試したことがある。寝る前は携帯を見ないようにするだとか、お風呂で身体を温めるだとか、ネットに落ちてるベタな対策はほとんど試したと思う。だけど効果は無かった。

おそらくメンタルのほうに問題があるのだろうと推測している。だけど病院に行ったりはしていない。実際のところ、このことについてあまり危機感を持っていない。周りから少し心配されたから、あり物で治せるか試しただけだった。他人から見たら壊れているように見えるのかもしれない。でも本人としては割と普通だったりする。あまり気にしないことに決めたのだった。ショートスリーパーてなんかカッコいいし。

今になって思えば、就職活動が上手くいかなかった時期と3.11が重なったことも要因のひとつだったと感じる。これからどうなっていくのだろうという不安が心に刻まれてしまったのかもしれない。あのときに見たニュースの映像は衝撃的だった。自分は東北の出身だからか、ある程度時間が経った今でもあのときのニュースを直視することができない。

幸いなことに、自分の周りの人たちの命に別条はなかった。でも、子供のころによく家族と一緒に遊びに行った公園やそこに行くまでの道路などが跡形もなく消えてしまった。在るのが当たり前すぎて写真も撮らないような場所だった。懐かしいと感じる場所や風景が物理的に何も残っていない。なんて寂しすぎるのだろうと思ったし、今でもそう思っている。

途中覚醒の要因については見当が付いている。ほとんどトラウマに近い状態だけど、貴重な経験から得たものであると最近は少し思えるようになった。それら経験を含め今の自分だと思っている。今後、この考えは変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。無理して変えようとは思っていないけど、いつか個性として浄化できる日が来れば良いなと思っている。