金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

別に嫌われてもいいのだ

職場であまり面識がない同僚と遊びに行く夢を見た。どうやら我々はまだ高校生のようで、自転車に乗って海に行こうとしていた。

待ち合わせ場所は学校だった。16時くらいに校門前に集合する約束だったのだが、私は何故か学校に自転車を置き忘れていて、歩いて学校に行くしかなかったから少し遅刻してしまった。同僚は既に到着しており、遅れて来た私を笑顔で迎えてれた。

同僚は学校周りの土地勘がないらしく「道案内はよろしく」と私に頼んできた。学校から海までの道のりは正直うろ覚えだったけど、何となく雰囲気で行けるだろうと思い、私は「任せろ」と返事をした。

私と同僚は自転車をこぎながら色んな話をした。今日は何をしていたのか、そう言えばどこに住んでいるのか、とか。その話題の殆どは他愛もない内容だった。現実のほうではこんなふうに雑談したことがなかったから結構楽しかった。夢だから信憑性は無いけど、同僚が日々どのようなことを考えながら過ごしているのかが分かって嬉しかった。

案の定、我々は海に辿り着くことができなかった。当たり前のように道に迷ってしまった。さらには雨も降って来て、時間も17時を過ぎて暗くなり始めていた。道案内をするはずだった私は同僚に謝っていた。せっかくなのにごめんね、みたいなことを。気まずい雰囲気があったのは確かだけど、帰り道でも同じように、我々は自転車をこぎながら他愛もない話をした。やはりその時間はすごく楽しくて、心が癒されたような感覚があった。

夢から覚めて、誰かと出会うタイミングについて考えた。この同僚とも、学生のときに出会えていたら友達になれていたのだろうか。仕事上の人間関係はドライで良いと思うけど、学生のころのドライさとは少し毛色が違うような気がする。

仕事上の付き合いであっても、軽く雑談できる程度の歩み寄りは必要だと思っているけど、他の人でそう考えている人は少ないみたいだ。学生のころのように、あまり仲が良くないクラスメイトであっても、同じ立場で気軽に話せるような職場があればいいのに。上司とか部下とか、そういうのは本当にどうでもいい。

この記事を書いみて、やっぱり私は会社員に向いてないなと思った。同僚とクラスメイトを同じ感覚で捉えようとしているのだから、我ながら終わっているなと思う。でもそう思っていることは本心だから整理できて良かったとも感じる。

しかし現実的にどうやってアプローチすべきかは全く分からない。でもやりたいようにやってみようと思う。誰にでもという訳ではないけど繋がっていたいと思える人に。

別に嫌われてもいいのだ。昔そういう面倒くさいクラスメイトがいたような気がするから。そういう人てなんか記憶に残っているし、なんとなく良い奴だった気もする。若くしてそれをやっていた人もいるというのに、今まで私は何をやってきたのだろう。でもこれから少しずつやっていけば別にいいよね。そういうことにしておこう。前だけを見ることにしよう。