朝起きたときから気分の落ち込みがあった。神保町で電車を乗り換えるときに、すれ違うたくさんの人たちの姿を見ていた。誰にバレたとしても構わないと言うのに、この気分の落ち込みを誰にも悟られないように背筋を少し伸ばしながら歩いていた。誰と戦っているのかだけは本当に分からなかった。iPhoneからランダム再生していたイヤホンからは、The Click Fiveの「Don't Let Me Go」という曲が流れていた。
月末月初の事務作業、健康診断の予約、そういう細々としたことの殆どを後回しにしている。疲れすぎて何もしたくない。それなのに何故か余計ことを考えてしまった。あの頃と比べて今はどうだとか、誰かと自分を比べてしまったりとか、そういう下らないこと。精神を削り、脳みそのバッファを全て食い潰すようなこと。ただでさえ疲れているのに、一日中ずっとそんなことを考えてしまい余計に疲れてしまった。
何か嫌なことがあった訳ではない。どうして落ち込んでいるのかも忘れてしまうくらい些細なことだったかもしれない。だからこそ夕飯を食べたら少し回復したのかもしれない。家に着く直前まで、今日はもう何も出来ないと思っていたけれど、月末月初の事務作業は何とか終わらせることができた。