金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

20240221

入社して2、3年目と思われる他部署の若手社員との打ち合わせがあった。彼はパワーポイントの資料に沿って、ある業務の詳細を説明してくれたのだけど、明らかに内容を理解しておらず、ちぐはぐなことを言っているように見受けられた。

簡単な質問をしても期待する答えは返ってこなくて、結果的に聞き手全員でその若手を詰めるような構図になってしまった。打ち合わせの途中から緊張感がものすごくて、このあと彼が仕事を辞めると言い出しても無理はないだろうなと思った。意図せずいじめに加担してしまったような罪悪感があった。

しどろもどろになりながらも、彼は必死で何かを伝えようとしていた。その姿に少なからず感銘を受けたことは確かだったけど、そういう情みたいなものは、仕事上においては誰のためにもならないことが多い。心を鬼にして云々みたいな考えかたもあるみたいだけど自分にはできそうにない。すぐ可哀想になってしまう。かと言って間に入って良い感じに立ち回る技量もなく、自己嫌悪だけが残る。その人にチャットか何かで謝ろうかと思ったけど、何について謝れば良いのかがよく分からなかったから控えておいた。

仕事終わりに独立に向けた準備を進めていると、色々と思うことがある。体力が無さすぎることや、何もしてないのに疲れていること。1日1日を大切にできているだろうか、みたいなことや、実は日毎に沈んでいっているのではないか、みたいなこと。「立つ鳥跡を濁さず」は無理そうだから「立つ鳥ちょっとだけ跡を濁させていただきますごめんなさい」くらいの気持ちでいきたい。数枚程度の羽根くらいは、むしろ落としていこうと思う。

手は抜かないようにしたい。迷惑は最小限にしたい。もちろん自分にできる範囲で。