今とは違う職場で働く夢を見た。その日は仕事終わりに飲み会があって、私は壁際の席でお酒を飲んでいた。仕事関係の集まりであったはずなのに、ほとんど知らない人たちばかりだった。何故かそこには今の職場で働いている人がいて、その人を捕まえて壁際で一緒に飲んでいた。その人は私との席を拠点に色んな人の席を回ったりしていて、一緒について行けば良かったのに自席に留まっていた私だった。
次の日は有給休暇を取っていたのに間違って出社してしまった。夢の中での職場はいつもと違う場所にあって、働いている人たちも知らない人たちばかりだったから困惑した。何人か知っている人もいたけど、性格が全く違かったので別人みたいだった。
休みの日なのに出社してしまったことは自分で気付いた。出社して早々仕事を振られ、あーもう帰りたいなと思っていると、ふと今日が休みだったことを思い出したのだった。そのことを仕事を振ってきた人に申告したところ「知ってるよ」とのことだった。休みの人に仕事を振るタイプの気持ち悪い人ね、と思ったが、とりあえずニコニコと笑っておいた。
周りを見ると隣に知っている風の同僚がいたので、私は「またこんなことを言われた」の目線を送りながらその人の横腹を小突いた。どうやら私とその同僚は仲が良いらしい。同僚は私に横腹を小突かれたまま、知らんぷりをしてパソコンに向かっていた。ちなみにその同僚は現実世界では会ったことがない人だった。
最近こういう夢をときどき見る。自分だけが同じで、周りの環境が違う夢。今とは違う人生を生きているみたいで楽しいけど、夢から覚めたあとは寂しい気持ちになる。結局は無いものねだりなのだと思う。隣の芝生は青いとはよく言ったもので、青どころか虹色に輝いて見えることもある。うちの芝生は何色に見えるのだろうか。そもそも色は付いているのだろうか。自分でもよく分からないし知らない。
