金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

20240102

明日の朝、実家から自宅へと帰る。帰りの新幹線は去年のうちに予約しておいたから良きところで券売機で発券しなければならない。実家の最寄駅には新幹線の券売機がないから隣の駅まで行かないといけない。今朝は天気が良かったので、隣の駅まで歩いて行くことにした。

駅に着くまでに20分くらい歩いた。歩くことが好きだから割と楽しかった。券売機で乗車券を発券したあと、駅の外にあるベンチに座って少し休んでいた。何となく暇だったから仕事関係で知り合った最近会ってない人たちに「あけおめスタンプ」を送ってみた。当たり前だけど、リアクションを返してくれる人もいれば、何も反応がない人もいる。繋がりを保つことは難しいことだと感じた。

前職の会社の同期は私に近況を教えてくれた。どうやら公認会計士の試験に合格したらしい。これからもっと経験を積めば税理士にもなれるかもしれない、とのことだった。シンプルに頑張っているんだなと思った。きっと私には想像もできない努力をしてきたのだろうし、これからもしていくのだろう。

いつかその人が税理士になって、いつか私も個人事業主になれたら、税金周りはその人にお願いしようかな、などと考えていた。結局その話は伝えずに、次に会うときはお祝いをするよ、と伝えた。私はまだ未熟者だから、誰かと未来の話をするのが怖い。ふと空を見ると長い飛行機雲が浮かんでいた。今日その人にちょっと良いことが起きれば良いなと思った。

なんとなく BUMP OF CHICKEN のベンチとコーヒーという曲を思い出した。ある男が駅のベンチに座り、コーヒーを飲みながら考えごとをする歌。私はコーヒーを飲んでいなかったけど、状況がすごく似ているなと思った。

歌の中の男が飲んでいるコーヒー、最初はあったかいコーヒーだった。でも色々と考えごとをしているうちに、そのあったかいコーヒーは冷めたくなってしまった。どんなにダメな1日があったとしても、その話で誰かが笑ってくれるのであれば、それはそれで意味があるんじゃないかなと思う。駅から実家までの帰路は少し遠回りになる道を選んだ。20分程度の距離を1時間くらい掛けて歩いた。