金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

20231202

実家の台所で父と立ち話をする夢を見た。そこには母もいて、洗い物などで忙しそうにしていた。ふと父に、これからどうするのか、と聞かれたので、独立を考えていることを伝えた。すると父は、そのために何をしているのか、本当に大丈夫なのか、と聞いてきた。少し盛ってしまったが、前からやってみたくて今いろいろ準備していることを伝えた。母は変わらず忙しそうに家事をしており、話には入ってこなかった。

父は何も言わずに近づいてきて私の頭を撫でた。肯定の言葉も否定の言葉もなかった。それから父は台所を出てリビングに向かい、ふと気付くと母も台所から居なくなっていた。台所でひとりになった私は、母が洗い残した食器を洗うことにした。

そんな夢を見た。とてもリアルな夢だったが、父はもう既に亡くなっているのだった。そして母にも独立を考えていることはまだ話せていない。高校を辞めると決めたときも、通信制の大学に進学するときも、一人暮らしを始めるときも、いつでも家族には事後報告だった。なんでも話せる親子関係ではないのは確かだけど、単純に私は自分のことを話すのが苦手なのである。

父の墓参りのため近々帰省する予定がある。父にはそのときに伝えるとして、母には伝えられるだろうか。あまり自信がない。てか自分のことなのに親を頼っているみたいで釈然としないんだよな。帰省の目的は墓参りなのだから、気が向いたら話す感じでも良いよね。その場の雰囲気に任せることにしよう。

話は変わって、今日は定期検診のため歯医者に行ってきた。半年ぶりくらいの検診だったけど虫歯がなくて良かった。先生から「歯磨きが上手ですね」と言われた。歯磨きを褒めらるのが初めてすぎてちょっと動揺しちゃったけど結構嬉しかった。些細なことだから忘れないようにここに書いておく。歯磨きが上手であることを忘れてしまったときために。