金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

20231015

何もすることがないと明日以降のことを考えてしまう。そして不安になる。ふとシャワーを浴びているときに、最近は少し寒いけど冷水を浴びたら何も考えずに済むかなと思い、アイスバケツチャレンジよろしく、冷水を浴びてみたのだった。風邪ひいちゃうかもなと思ったけど、それでもいいやと思った。

案の定冷水は冷たく、最初は呼吸の仕方を忘れそうになった。数十秒したら少し慣れて、寒い冷たいちょっと痛いという感覚に支配された。ほんの少し間だったけど何も考えずに済んだ。

冷たいシャワーを浴びていると、カルキっぽい匂いがして、水道水は飲まないようにしているけど、やっぱり東京の水は嫌だなと思った。カルキっぽい匂いに包まれながら、小学校の頃に水泳をやっていたことを思い出した。プールに入る前の塩素消毒が思い出された。

水泳を特に頑張っていたのは小学校5年生から6年生にかけてのことだった。種目は平泳ぎだった。息継ぎが難しくて平泳ぎしかできなかった。今もたぶん平泳ぎしかできない。

先生からはよく「君は泳ぐときフォームがキレイだね」と言われていた。私の泳ぎを真似するよう他の生徒に促していた先生の姿を覚えている。だけど私はフォームがキレイなだけで、泳いでも泳いでもタイムが伸びなかった。我流で泳いでいる人のほうがタイムは良かったし、水泳大会の選抜もいつもギリギリで、予選で敗退してばかりだった。

中学生のときにやっていた剣道でもそうだった。師範からは「フォームはすごくキレイ」と褒められていたけど試合では勝てなかった。割と真面目にやっていたつもりだけど、全く結果が出せず、中学最後の大会では補欠にも選ばれなかった。

振り返ってみると、言われたことはちゃんとできるけど、結果が出せないのは昔からそうだったと改めて理解した。冷水を浴びながら少し呆れてしまい、情けない気持ちになった。手段はどうでも良いとは思わないけど、大事なのは目的であり、結果なんだって今更ながら感じた。経験から学んで無さすぎて吐きそうになったけど、冷水を浴びて良かった。