5年ぶりの単独ライブということで行かない手は無かった。もちろん5年前の単独ライブにも行った。でも2019年の Fiji Rock には行かなかった。
新宿の会場に着いたのは開演の15分前だった。会場内で開演を待っている間、この会場にいる誰かも5年前の単独ライブ会場にいたのだろうか?と考え、それってちょっとした奇跡なのではないかと思った。顔も名前も知らない人と5年前と同じ気持ちで開演を待っている。コロナ禍を挟んで会えていない友人がいるというのに、図らずとも5年前と同じ理由でここに居合わせた誰かがいるかもしれない。なんて不思議な状況なのだろうと思えてならなかった。
ライブのほうはもちろん楽しかった。シンプルに来て良かったと感じた。コロナ禍以降のライブは今回が初だったから個人的にすごく回復したような感覚があった。具体的に何が回復したのかについては自分でもよく分からない。だけどとにかく元気になった。
ドリンクはビールにしたのだった。飲み物は無くても問題なかったけど、ワンドリンク制だったので何となくビールを貰った。昼ご飯を遅めに食べてしまい、お腹がいっぱいだったので少しずつちびちび飲んだ。酔うには至らなかったが前向きな議論をしたあとのような高揚感があった。あまり飲み過ぎるのも違うような気がしたから一杯しか飲まなかった。現実逃避ではなく、現実をより楽しむためのお酒は久々だった。
1曲目は Phamacist だった。現時点で1番新しいアルバムの1曲目に入っているやつ。いつもイヤホンで聴いていた曲を目の前で演奏してくれているという奇跡に感極まって泣きそうになった。約1時間半くらいのライブだったけど本当にあっという間だった。
Alvvays はよくドリームポップと評されているのをレコードショップのポップとかでたまに見かける。カテゴリーで分けるのはあまり好きではないけど、ライブ中はずっと夢を見ているみたいだった。
ライブ終わりには物販を覗いてみた。バンドTシャツはほとんど売り切れてしまっていて欲しかったやつは買えなかった。物販のためにもう少し早く来ておけば良かったと後悔した。こういうあるあるも久々だったから悪い気分ではなかった。結局バンドTシャツは売れ残っていたやつを買った。ゴリゴリに着倒そうと思って買ったけど、記念に取っておくことにしよう。