金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

2023年の秋について

今年は秋らしい秋が無かったように感じる。あっという間に寒くなった。毎年同じことを言っているような気もするけど、本当にそう感じているのだから仕方がない。今年の秋はラーメンをたくさん食べる秋にしたかったけど、あんまり食べに行けなかった。

piatdeisui.hatenablog.com

自分の考えを伝えることは本当に大変なことだと思う。考えを整理した上で臨んだとしても、全く違う解釈で伝わることだってある。難しすぎて嫌になる。

自分の気持ちを伝えることはそれよりももっと大変なことだと思う。そもそも自分の気持ちが整理できない。整理できないまま時間だけが過ぎ、伝える機会すら確保できない。そうやって後悔を積み重ねていく。今年の秋は焦ってばかりだった。何も上手くいかなかった。

ふと10代のころを思い出した。当時は自転車に乗る機会が多くて、この季節は音楽を聴きながら金木犀が香る田舎道をよく走っていた。そのときによく聴いていたのは Hanging By A Moment という曲だった。

当時はアルバイトをしていて、休憩時間に休憩室にいるのが嫌いだった。嫌いすぎたから外出して時間を潰すのが日課だった。コンビニで軽食を買い、そのままコンビニの入口付近で食べ、あとはずっと自転車を漕ぎながらその曲を聴いていた。

歌詞の内容はどうだったかな。君といる瞬間にしがみついている、と歌っているのだから、どちらかと言えばラブソングになるのかな。もちろん当時は歌詞の意味なんか気にしないで聴いていた。でも、変化が欲しい、みたいなことが曲の冒頭で歌われていて、そこだけの印象が強くあった。だからまあ大体そんな感じの歌なんだろうな、と思いながらいつも聴いていた。もしかしたら間違って解釈しているのかもしれないけど、自分の中ではそういう曲だからそういうことにしている。

あの頃は自由だったと感じる。最近はもう自転車に乗らなくなった。自由さの殆どは失ってしまったような気がするけど、変わらなくなくちゃと思う気持ちは増してきたように思う。

でも変わろうと思っているだけじゃ駄目なのであった。だからいつも焦っている。秋は過ごしやすいから好きだけど、いつも焦燥が付きまとう。単純にいつも暇なだけなのかもしれない。