金曜の夜は別の人になりたい

人生は割とへっちゃら

統率と引率

チームで動くことしかしてこなかった。全部ひとりでやらなきゃと思っていたくせにそうしてはいなかった。サボっても誰かがやってくれる環境にいた。その甘えを甘えだと自覚できないまま生きてきてしまった。

集団をまとめることを統率と言う。リーダーシップが無さすぎる私の苦手分野だ。ほとんどの人が学生時代に一度は経験するイメージがあるけど、私の場合は部活でもバイトでも経験することができなかった。昔バンドをやってたとき、ほとんどワンマンで自分のやりたいようにやっていたらバンドが自然消滅したことがある。今だったらもっとマシにできるとは思うけど、あまり向いていないことは自覚している。

統率と似ている言葉で引率という言葉がある。集団を引き連れることを意味する。集団をまとめる技量がない私は、きっと引率しかできないのだと思う。もしも引率すらできてないのだとしたら今後できるようになりたいと思う。従えるという言葉は好きじゃないけど、後続の誰かの目印になれるのであれば本望だ。

集団をまとめる人間にならなくてはいけない、という風潮は確かにあって、もしなれるであればそうなったほうが得だと思う。自分もそうなれるように努力はしてきたつもりだけど、最近はそもそも向いてないということに気づいた。日々の生活、研修やセミナーなどでリーダーシップを養うことができるのであれば、それはその素質があるからこそだと思う。または、そうなりたいという気持ちがあるからだと思う。そのどちらも自分の中には無くて、だから私は集団行動に向いてないのだと思う。もっと言えばリーダーシップ以前の話で、集団に対する帰属意識を持つことができなくて困っている。

そんな自分でも誰かの道標になれたら良いなと思う。道に迷ったヘンゼルとグレーテルは、ちぎったパンを道中に置きながら進んでいったみたいだ。自分にとってこのブログは、そのパンくずみたいなものだ。個人的にお菓子の家にはあまり行きたくないけど魔女には会ってみたい。そんな誰かにこのブログが届いたら良い。たまに読んでもらえるだけでも嬉しい。そしていつか本当に魔女と会えたら、そのことをブログに書きたい。